あらすじ
怪異が見える体質の剣見雛太は、そのせいで人とは距離を取って過ごしていたが、それを除いてはごく平凡な高校生である。
しかし、同級生の幸徳池律と出会い、彼の学校生活は平凡から一変してしまう。
律は校内で、変わり者として知られており、両親は既に他界。現在は叔母と二人暮らしだ。
律の家柄は、怪異退治を生業としていたため、父の遺品はそういった資料も多くあり、律自身もそこから怪異のことを熟知していたのだった。
ある思いから、律も怪異退治をしようと試みていたものの……本人は怪異を見る資質が無かったために、知識は宝の持ち腐れに。そこで彼女は、見ることができる人物を探し、協力してもらおうと考えた。
そこで出会った雛太に、半ば強引に協力を迫る律。結局、二人は怪異に憑かれた生徒たちを救うため奔走することに。怪異退治の幕開けとなる。
狗の怪異に憑かれたーー瓮爽羽。
鳥の怪異に魅入られたーー笹野目莉音。
イタチの怪異に惑わされたーー渕野辺仁香。
しかし怪異を退治するには、行き合った理由を探らなくてはならず……彼らの苦悩、複雑な心模様をまずは理解しなければならなかった。
人付き合いの上手くない律に代わり、雛太がそれらを担当し、律は退治のみを請け負うことに。
最後に待ち受けるは、茜高校を怪異の吹き溜まりにした諸悪の根源たる怪異……しかし、その正体は雛太にとってごく身近なもので、気づかぬふりをしていたことでもあった。
とうとう雛太自身も、そこで自らに向き合うことを迫られる。
雛太が魅入られた怪異とはーー? そこで下した重大な決断とはーー?