あらすじ
「君みたいな地味な女、代わりはいくらでもいる」——三年間尽くし続けた婚約者・蓮司から、突然の婚約破棄を突きつけられた雛子。しかも目の前で新しい婚約者を見せつけられ、心はズタズタに引き裂かれた。泣きながら辿り着いたのは、亡き祖母が守っていた古い教会。夕暮れの中、一人ベンチで泣いていると、どこからともなく鐘の音が響き——。「泣いている人がいると、鐘が教えてくれるんです」現れたのは、穏やかな笑顔を浮かべる謎めいた青年・朔夜。教会の鐘番を名乗る彼は、傷ついた雛子を優しく包み込んでくれて……? 訳ありな過去を持つ青年と、自己肯定感ゼロの地味女子。祖母が遺した教会を舞台に、二人の距離は少しずつ縮まっていく。そして明かされる朔夜の正体と、祖母が遺した秘密の手紙——。すべてが繋がった時、元婚約者が土下座してきて!? 「代わりはいくらでもいる」と言われた私が、「君じゃなきゃダメだ」と言ってくれる人に出会う、夕暮れから始まるシンデレラストーリー。