あらすじ
ウィーンに暮らす男爵令嬢ヘレーネは、結婚適齢期を過ぎても理想の男性が見つからないことに焦っていた。
両親を亡くし、母の形見の舞踏会の手帖(カルネ・ド・バル)に記した男性の記録だけは増えていくのに、結婚には至らないことに悩み自分を責めていた。
しかしその手帖の超常的な力に気付いた途端、無知のベールに覆われていた目の前が突如、明るくなったような気がした。
一方、憂鬱で怠惰な青年レオポルトは母が購入した貴族邸宅を調べるうちに、持ち主の令嬢『失踪』の謎を解明することになった。
レオポルトの友人で単純・明朗・快活な青年フランツは令嬢の派手な男性遍歴に眉をひそめ、因果応報の結果に胸がすく心地がした。
天蓋孤独な貴族令嬢ヘレーネは貪欲と高慢ゆえに惨めな末路をたどった、と一見、思われたのだが・・・・・