あらすじ
『交感ネットワーク』を有し、実体と非実体の間を行き来する、“繭”と呼ばれる不定形な存在。
それを観測するべく開発された人形、コクゥーノイドこと繭人形。
特異なパワードスーツを駆ることになったのは、これまた特異な力を持つ、孤独な少年だった。
切原水瀬《きりはらみなせ》――斬撃の異能を生まれながらに持つ彼は、その異常なまでに強力なサイコキネシスの資質ゆえに、自らの家族にさえ物心つく時点で見限られ、誰からも冷遇されるか、その力を利用する関係しか求められてこなかった。
そんな彼が、ふと気にとめたクラスメイトの少女、藍埜結《あいのむすび》……であったが、二人の過去から浮かび上がる因縁は、互いを傍観者とすることを許さなかった。