あらすじ

児童精神医療センターに、一人の老人と孫娘がやってきた。 末期がんを抱えながら孫を育てる祖父・田村誠一、七十二歳。 三年前に母に去られ、言葉を失った少女・さくら、十二歳。 二人は互いを守るために、沈黙していた。 精神科医・葉山光璃、二十九歳。 彼女もまた、三年前に救えなかった少女の記憶を、まだ手放せずにいた。 奇跡は起きない。 制度は動かない。 それでも光璃は、今日もカルテを開く。 葉山光璃シリーズ第三作。 スピノザの言葉を道標に、三者の沈黙が交差する、静かな医療ヒューマンドラマ。

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カクヨム
カクヨム2026/06/08
  • 現在の作品葉山光璃の処方カルテ ―エチカ―