あらすじ
リサイクルショップで、たまたま見かけた、薄汚れたアコースティックギター。
ポロン 弦を爪でなぞったら……。
ありえない音がした。
『これは、バイオリンか?!』
深みのある、その音は、その汚れた胴体の中でも、膨れて、美しく響いた。
こんな音は、聴いたことが無い。
それは、かつて戦闘機を造っていた技術者が、戦後、創設した楽器店製作の
幻の『名器』だった。
※国産製造の楽器の国内での評価は、まだまだ発展途上。
失ってしまってから再現は不可能です。
古い楽器が、心ある方々の手に委ねられるように、願いながら書きました。