あらすじ
私の従姉妹の沙織は、重度の「SNS見栄っ張り症候群」、いわゆる承認欲求モンスターだ。
ネイルサロン、高級ヘアサロン、ヴィンテージハイブランド、フリーカメラマンの撮影依頼……隙さえあれば、彼女はすべて「タダ活」と称して踏み倒す。
地元の商店街にある八百屋にネギを買いに行けば、小銭がないと嘘をつき、80歳の腰の曲がったお爺さんから380円の京大根やネギをひったくるようにして逃げ去る。
銀座の高級ジュエリー店では、10カラットのオーダーメイドリングを見せろと要求し、受付の女性を散々こき使った挙句、VIP向けの高級チョコレートやシャンパンを平らげ、最後はトイレに行くフリをしてそのままバックレる。
代官山のセレクトショップでは、数十着もの服を一度に試着し、スタッフ全員に何百枚もの写真を撮らせた。そして会計時に「やばい!駐禁の取締員が来ちゃった!私のロールスロイス、時間制限の駐車スペースに停めてるの!」と車を移動させるフリをして、二度と戻らない。
彼女のInstagramには、いつでも「六本木のお嬢様」「港区の準セレブ」のきらびやかな設定が並んでいるが、裏では目も当てられないような卑劣なセコ活ばかりを繰り返している。
親戚一同が「少しはセコい真似をやめて、徳を積みなさい」と諫めても、彼女は開き直って反論する。 「はぁ? 私は自分の美貌と実力で、相手に自発的にタダにさせてるの。あんたたちに何の関係があるわけ!?」
その後、彼女は違法なヤミ金の借金まみれになり、泣き叫びながら電話で私に助けを求めてきた。 私はスマホを握りしめて笑った。 「沙織お姉さん、自分の実力でそこまで落ちぶれたんだから、私には何の関係もないじゃない?」