あらすじ
世界がまだ“福”を知らなかった頃天地開闢ののち、
世界には「力」「知」「富」「寿」「芸」「守」「笑」の七つのエネルギーが散らばっていた。
しかし、それらはまだ形を持たず、ただ世界の片隅で揺らめくだけだった。
その七つのエネルギーが、時代も場所も異なる七つの魂へと宿る。
これが七福神の“誕生”である。
七柱の誕生と孤独
恵比寿
海に捨てられた子イザナギとイザナミの最初の御子として生まれるも、未成熟の身体ゆえに葦舟で海へ流される。
大黒天
破壊神の転生インドの戦場で暴れ狂う破壊神マハーカーラ。
しかし、ある少女の祈りに触れ、初めて“慈悲”を知る。
毘沙門天
最強を求めた孤高の武神北方天界の王子として生まれ、父・多聞天を超えるために修行へ。
ヒマラヤの氷河で己の恐怖と戦い、宝塔と宝棒を得て“悪を砕く守護神”へ覚醒する。
弁財天
水と音楽の女神聖なる河の化身として誕生。
旱魃に苦しむ人々を救うため、琵琶の音で天へ祈り、雨を呼ぶ。
“言葉・音・水”を司る慈愛の女神へと成長する。
福禄寿
真理を求めた仙人洞窟で星を読み続ける孤独な賢者。
宇宙の理を悟り、長い頭と千年の寿命を持つ仙人へ変貌。
“長寿・身分・智慧”の三位一体を説く神となる。
寿老人
自然と同化した男山奥で動物と暮らす素朴な青年。
自然と同調しすぎて、気づけば老人の姿に変わっていた。
鹿と桃を携え、“無病息災”を授ける穏やかな仙人となる。
布袋
笑いで世界を救う僧唐の時代に実在した禅僧・契此。
貧しさも嘲笑も笑い飛ばし、人々に施し続ける。
死後、弥勒菩薩の化身と噂され、“笑門来福”の象徴となる。