あらすじ

風見悠は、サッカーを見るのが好きな高校生だった。 けれど、現実のピッチに立つことはなかった。 足が速いわけでもない。身体が強いわけでもない。部活で名前を残したわけでもない。 そんな悠が唯一、誰かと同じピッチに立てる場所がある。 サッカーゲーム《WORLD ELEVEN》。 同時接続三人の小さな配信で、悠は全国上位プレイヤーを相手に、誰も気づかなかった逃げ道を見つける。 派手な操作も、超人的な反射神経もない。 あるのは、相手が崩れる順番を読む目だけ。 疑惑、炎上、ライバルとの敗北を越え、悠のプレーはやがてプロチームBLUE LYNX、そして日本代表候補の目に留まっていく。 最初はただ、疑われたくなかった。 次は、負けたままで終わりたくなかった。 そして悠は、初めて口にする。 「勝ちたい」 同接三人の無名配信者が、戦術だけでプロへ、代表へ、世界へ続く扉を開く。 これは、現実のピッチに立てなかった少年が、画面の中で仲間と出会い、もう一つのサッカーで世界を目指す物語。

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小説を読もう2026/06/08
  • 現在の作品WORLD ELEVEN ―ピッチに立てなかった俺は、画面の中で世界を獲る―