あらすじ

記憶医療を専門とする《白環療養研究所》に、外部監査員の篠宮遼が派遣される。 匿名の告発状には、こう記されていた。 ――ここでは、記憶よりも記録の方が信用できない。 研究所で篠宮を迎えたのは、過去の大半を失った女性・水城澪だった。彼女の恋人を名乗る作家・真壁朔は、失われた人生を補うため、澪の過去を物語として書き続けている。 一方、夜の研究所には、クロウと呼ばれる正体不明の警備員が現れる。澪を異常なまでに守ろうとする彼女の名前は、職員名簿にも、契約記録にも存在しない。 吹雪によって研究所が孤立した夜、内側から施錠された一室で、複数の人間が死体となって発見される。 証言は一致している。 監視記録にも異常はない。 死者の数にも、遺体の数にも、食い違いはない。 それでも、何かが隠されている。

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カクヨム
カクヨム2026/06/08
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