あらすじ

新聞部には謎が集まる。 そう言うと、 たいていの人は勘違いする。 ⸻ 盗難事件。 怪盗。 暗号。 密室。 ⸻ そんなものを想像するらしい。 けれど実際は違う。 なくなった消しゴム。 誰かの落とし物。 広がった噂。 聞き間違い。 勘違い。 そんなものばかりだ。 それでも本人にとっては大問題だったりする。 だから相談はなくならない。 今日も、明日も。 きっと誰かが部室の扉を叩く。 そして、だいたいの場合謎より先に人がいる。 ⸻ 困っている人。 悩んでいる人。 勘違いしている人。 誤解されている人。 ⸻ だから本当に調べるべきなのは事件じゃない、人だ。 これは、そんな新聞部の一年間の話。 コンコン。 部室の扉を叩く音がした。 「失礼します」 高橋は顔を上げる。 その日。 サッカー部のトロフィーがなくなった。

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小説を読もう2026/06/08
  • 現在の作品新聞部には謎が集まる