あらすじ

――八十年越しの想いは、まだ終わっていなかった。 高校二年生の向日葵(ひまり)は、曾祖父・玄太郎の七十七回忌の最中、お線香の匂いで意識を失う。 目を覚ますと、頭の中には見知らぬ青年の声が響いていた。 「私は玄太郎だ。毬の夫だ」 戦争で帰らぬ人となった曾祖父・玄太郎。 なぜか若い頃の姿のまま向日葵の中で目覚めた彼は、八十年近く想い続けてきた妻・毬(まり)のことだけを覚えていた。 理屈っぽくて少しうるさい元青年兵の曾祖父と、まだ恋を知らない女子高生のひ孫。 奇妙な共同生活の中で、向日葵は曾祖母・毬から二人の出会いと別れ、そして長い年月をかけても消えることのなかった想いを知っていく。 「恋って、なんだろう」 これは、戦争によって離れ離れになった夫婦の想いと、恋を知らない少女が誰かを想う気持ちを少しずつ知っていく物語。

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小説を読もう2026/06/08
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