あらすじ
# 『異世界王女に俺は救われたい』
## あらすじ
四十歳。
独身。
無職。
障害年金で暮らす男――**湊**。
人付き合いは苦手。
夢も諦めた。
毎日を静かに生きているだけだった。
そんなある雨の夜。
古いアパート「ひだまり荘」の前で、ずぶ濡れになっていた一人の少女を見つける。
銀色の髪。
不思議な言葉遣い。
そして、とんでもなく食いしん坊。
彼女の名前は――**リリア**。
なんと異世界からやって来た王女だった。
行く場所もなく、お金もなく、常識もないリリア。
放っておけず、一緒に暮らすことになった湊だったが――。
「湊さんはすごいです!」
「俺なんかでいいのか?」
「はい! とても素敵な人です!」
誰にも認められたことのなかった湊は、まっすぐな言葉に戸惑う。
だが。
リリアには秘密があった。
彼女はなぜ湊を探していたのか。
なぜ異世界から来たのか。
そして、なぜ――
「わたくしは、湊さんに救われたんです」
と語るのか。
これは、王女を救う物語ではない。
人生に疲れた一人の男が、
異世界から来た王女との出会いによって、
少しずつ自分を好きになっていく物語。
笑って、泣いて、温かいご飯を食べて。
居場所を探していた二人が、
やがて「帰りたい場所」になる