あらすじ
金色の桃をきっかけに、昔の日本のような異世界に転移してしまった私、野々村華は気がつけばスマホ片手に森にいた。その森でヨネさんという老婆と出会い、居候させてもらえたことで、日々の生活をなんとか送れていたのだけれど。とあることがきっかけで村の人にスマホを夜の森に投げ捨てられてしまう。月明かりの下、必死にスマホを探す私の前に、明らかに人間ではない気配を漂わせる美丈夫が現れた。そのときふと脳裏にとある言葉が甦る。
「夜の森には行っちゃならん。鬼が出る」
毛先に向かって朱色の強くなる髪を持った彼は、私が必死に探していたスマホを手に持っていた。
この夜の出来事をきっかけに、鬼のおにいさんこと、朱羅と交流を深めていく。朱羅は優しくて、面倒見も良くて、兄貴肌なところもあって、頼りになる存在なのに、時折どこか孤独を感じさせて……?
「華が、もっと俺のこと頼って、何をするにも俺の助けがないと不安で不安でどうしようもないくらいまで、俺に依存すればいいのに」
「帰れ、人間であるうちに」
気のいい鬼のお兄さん(のちにヤンデレ)×平凡なヒロイン