あらすじ
遥は知らなかった。自分の中の闇の欠片が、すべての始まりにすぎなかったことを。
北の果て、氷の神殿。そこで待っていたのは、最も古き聖女の真実と、最も深き闇の秘密。仲間を守るために放った力は、かえって遥自身を縛る鎖となる。
「あなたの力、そろそろもらうわ」
そう微笑んだのは、遥と瓜二つの少女。最初の聖女であり、最後の敵。
レオン、リーリア、リリア。大切な人々との絆が試される時――遥は選ぶ。自分の闇と向き合うか、それともすべてを手放すかを。
贈りものは、時に呪いにも変わる。それでも彼女が歩みを止めないのは、誰かのためにできることが、まだそこにあるから。
第一章で芽吹いた小さな光が、今、新たな運命の花を咲かせる。
穏やかでありながら、決して折れない聖女の戦いが、氷の神殿で静かに、そして確かに幕を開ける。