あらすじ
勇者との最終決戦の果てに命を落とした魔王・久我大翔《くが はると》。
次に目を覚ました時、彼はなぜか日本で八歳だった頃の自分に戻っていた。
魔王として生きた千年以上の記憶と力を持ったまま二度目の人生を歩むことになった大翔は、世界征服など面倒だと諦め、ごく普通の高校生として平穏な日々を送っていた。
大翔の前に、一人の転校生が現れる。
彼女の魂を見た瞬間、大翔は言葉を失った。
それは、かつて自らが看取り、最期を共にした勇者ソフィアの魂そのものだったからだ。
しかし、彼女には前世の記憶がない。
一方で彼女もまた、大翔に対して説明のつかない懐かしさを感じていた。
そんな中、ある放課後に起きた事件が二人の運命を再び交差させる。
これは、平穏に暮らしたい元魔王と、記憶を失った元勇者が現代日本で再会する一夜の物語。
「初めて会った気がしないの」
終わったはずの物語が、もう一度動き出す。