あらすじ
善人にしか抜けない剣。
都市ひとつを消し飛ばした鐘。
周囲を腐食する石の塔。
神々はそれらを総称して「魔導具」と呼んだ。
探偵は、胸を剣に貫かれ、死んだ。
そのはずだった。
目を覚ますと、
探偵・小舎人三七は奇妙な映画館にいた。
そこで告げられたのは、
あまりにも理不尽な事実。
「誤って死なせました」
神々の不手際によって、本来死ぬはずのなかった命が失われたのだという。
謝罪の代わりに提示されたのは、
一つの依頼だった。
――異世界へ流出する魔導具の調査。
国家を滅ぼし、都市を消し、時には文明そのものを崩壊させる人類の発明品。
神ですら理解できない凶器を前に、
探偵は推理を始める。
これは、神々ですら解けない謎を追う、
一人の探偵の物語。