あらすじ
「あとで折り返せばいい」
そう言って、あなたは今日も大切な人からの電話を後回しにしていませんか?
亡くなった母のスマホ解約手続きで手渡された、一枚のご利用明細。
そこに並んでいたのは、毎日欠かさず私の番号へ発信された、膨大な数の履歴だった。
けれど、通話時間はすべて「ゼロ秒」。
仕事の忙しさを言い訳に、私が無視し、切り捨て続けた、届かなかった母の呼び出し音。
一年後、私は消せないまま残されていた十九件のボイスメールの再生ボタンを、震える指で押す。
現代を生きるすべての人に捧ぐ、取り返しのつかない後悔と、その果てに見つけた痛いほどの愛の物語。