あらすじ

「婚約破棄ですか。では——泣きます」 転生した先は、乙女ゲームそっくりの異世界。 しかも私、フローラ・エーデルハイトは断罪される悪役令嬢ポジション。 普通ならここで絶望するところだが——前世の私は、業界で伝説と呼ばれた女優だった。 二十年以上、あらゆる感情を演じ続けてきたプロ中のプロ。 悲劇の令嬢? お手の物。 病弱な令嬢? 医者すら騙せる。 慈愛の聖女? 民衆が泣いて感動する。 毅然とした被害者? 悪役は向こうになる。 舞台が異世界に変わっても、女優の本能は死なない。 「その場しのぎの演技」で全部押し切ってやろうじゃないの。 ——のつもりだった。 泣いたら婚約者だった王太子が世論の悪役になり、病弱演技をしたら追放が白紙になり、清楚演技をしたら社交界の全員が落ちて、聖女演技をしたら本物の聖女より聖女扱いされ、外交パーティで営業スマイルをしたら敵国との関係が改善された。 ちょっと待って、話が大きくなりすぎていない? さらに困ったことが一つ。 どんな演技も見破れなかった無表情の騎士団長が、「演技でも構わない」と本気になってきた。 そうなると逆に——演技で返したくなくなってしまった。 これは誤算だ。 前世を含めて、初めての誤算だ。 笑いと勘違いが国家を揺るがす、演技力SSS令嬢の異世界成り上がりコメディ。 そして彼女が初めて「演じない」を選ぶまでの、不器用な恋の物語。 ——「今のは、演技じゃありません」 ——「知っている」 幕が上がります。

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小説を読もう2026/06/07
  • 現在の作品婚約破棄された悪役令嬢ですが、演技力SSSなので全部演技で押し切ります ~泣けば皆が騙されると思っていたら、本当に国が傾きました~