あらすじ
ブラック企業でシステムエンジニアとして消耗する日々を送る遠野健人(とおの けんと)。彼の唯一の心の救いは、SNSで活動する大人気イラストレーター『シロ』の描く、透明感と希望に満ちたイラストを見ることだった。
ある日、着替えが尽きて深夜のコインランドリーを訪れた健人は、ベンチでタブレットを抱え、絶望的な顔をしている小柄な女性・白石結衣(しらいし ゆい)と出会う。ひょんなことから、彼女こそが健人の推し絵師である『シロ』本人だと判明。しかし彼女は深いスランプに陥り、筆を折る寸前まで追い詰められていた。
「先生の絵に救われた人間がここにいる」——ファンとしての健人の不器用で熱い言葉に涙を流した結衣は、健人との交流を通して少しずつ自分らしさを取り戻していく。
数日後、健人は彼女の重大な企業案件のイラストを完成させるため、休日の作業部屋に招かれ、徹夜でサポートすることに。健人の言葉をきっかけに自分の「色」を思い出した結衣は、見事に最高傑作を完成させる。
ただの「ファン」と「クリエイター」という壁を越え、過酷な現実を生きる二人が互いの居場所となり、惹かれ合っていく現代純愛ラブストーリー。