あらすじ
昨日まで普通の人間だった冒険者は、ある日突然、吸血鬼になっていた。
さらに届いたのは、『不老不死の集会へのご参加を歓迎いたします』という謎の招待状。
指定された古代遺跡へ向かうと、そこには竜、火の鳥、エルフ、魔神など、神話や伝説でしか聞いたことのない不老不死たちが集まっていた。
だが彼らは恐ろしい怪物ではなかった。
世界征服を企んでいるわけでもなく、人類を滅ぼそうとしているわけでもない。
ただ集まって雑談をしているだけだった。
「ところで、北の帝国は今どうなっている?」
「今の勇者は誰なんだ?」
「最近の人類は何をしている?」
数百年を「最近」、千年を「少し前」と呼ぶ彼らは、現代世界について主人公に質問ばかりしてくる。
そして、その代わりに語られるのは、歴史書には残されなかった真実の数々。
「勇者? ああ、魔王と酒を飲んで裸踊りしていたな」
歴史の当事者たちによって次々と明かされる、世界の裏側。
これは、新米吸血鬼の青年と、気の遠くなるほど長い時を生きた不老不死たちが織りなす、ゆるくて壮大な雑談ファンタジー。