あらすじ
海が怖い。
けれど石塚凪には、海の流れが分かってしまう。
瀬戸内海で行われる架空競技「潮球(ちょうきゅう)」。
声の届かない水中で、少女たちは潮核を奪い、潮を読み、仲間の動きだけを頼りにゴールを目指す。
その才能を見抜いたキャプテン・宮本澪に誘われ、凪は創部一年目の三原中央高校潮球部へ入る。
怖くて目を逸らしてきた海へ、少しずつ入っていく。
尾道水道、島影、潮止まり。
場所ごとに姿を変える瀬戸内の海で、少女たちは負けて、学んで、少しずつ噛み合っていく。
怖い海が読めるなら、怖くない海も読める。
三原の海と季節が、彼女たちの青春に重なっていく。
海を読む少女たちの、瀬戸内青春スポーツ。