あらすじ

鷹宮怜央は、金と段取りで大抵のことを解決してきたお坊ちゃま。 好きな女子・白石乃々花に告白する日、怜央は父に相談した。 「で、いくら包むんだ?」 親子で真剣に考えた結果、用意されたのは五十万円の新札。 中庭は一年生たちに報酬を払って清掃させ、まるで学園ドラマの告白シーンのように整えられていた。 そして怜央は、真面目な顔で告げる。 「俺と、付き合ってほしい」 そこまでは、よかった。 乃々花も、少しだけ嬉しかった。 けれど次の瞬間、怜央は白い封筒を差し出す。 「これは、俺の気持ちだ。五十枚入っている」 最低。 本当に最低。 それなのに、乃々花は怜央を嫌いになりきれない。 なぜなら彼は、彼女がなくした大切なキーホルダーを探すために、一年生たちへ報酬を払ってまで中庭を探させていたから。 何でもお金を挟む。 でも、自分が困っていることには気づいてくれる。 これは、札束では女の子を笑わせられないお坊ちゃまが、初めて人の心を学んでいく青春ラブコメ。

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カクヨム
カクヨム2026/06/07
  • 現在の作品君は札束では笑わない ――五十万円の告白をしたお坊ちゃまの初恋――