あらすじ

狸小路から少し外れた古いビルの地下に、喫茶つめ草というジャズ喫茶がある。 客はみな大きなスピーカーの方を向き、誰も話さず、誰も振り返らない。 五つの席には客がいる。 六番席だけが、空いているように見えた。 古い喫茶店の品を集める北町葉月は、その静けさに惹かれて地下へ降りる。 けれど、顔の見えないマスターは言う。 「六番は空いていません」 空席に見える場所ほど、誰かが座っている。

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カクヨム
カクヨム2026/06/07
  • 現在の作品六番は空いていません