あらすじ
突如、人気小説を執筆する引きこもり作家森本哲也は、新しいエピソードを書いていた最中、自分の作品の世界へと入り込んでしまう。
気がつくと彼は、自らが生み出した主人公の姿になっていた。整った顔立ちとやや長めの髪は、どこか女性のようにも見える。
自分が作った世界ということもあり、登場人物や物語の流れは把握している。哲也はしばらくの間、原作の展開に従い、物語に干渉しないよう行動することにした。しかしすぐに、ある重大な事実に気づく。
その小説は、まだ完結していなかった。
彼が知っているのは、すでに書き終えた部分だけであり、その先の展開は作者である彼自身にも分からない。さらに、自らの行動が少しずつ登場人物たちの運命と物語の流れを変え始めていくのだった。