あらすじ
俺は自室の窓から、登校していく高校生たちを見下ろしていた。
『ふん、己の未熟さも知らず青春という名の幻想に踊らされる愚民どもめ。俺はこの無駄を削ぎ落としたミニマリストな空間で、1日1食の研ぎ澄まされた思索にふけるのだ』
(※本当は外の世界が怖くて冷や汗をかいているだけです)
そんな『尖り系無職(引きこもり歴3年)』である俺の部屋に、突如としてスクールカーストの頂点に君臨する女王様ギャルが上がり込んできた。
「うわ、まだ親のすね齧ってんの? マジありえないんだけど」
冷たい視線で俺を見下してくる彼女は、かつて小学生のころ、俺がいじめから守ってやった「地味で泣き虫だった幼馴染」だった。
中学でのいじめを機に底辺の無職へと落ちぶれた俺と、カースト頂点へと上り詰めた彼女。
見事に立場が逆転してしまった二人。
しかし、俺をゴミを見るような目で蔑む彼女の手には、なぜかスーパーのレジ袋が握られていて――。
「ほら、あんた体弱いんだから、白米じゃなくて玄米にしといたわよ。さっさと食べなさいよ」
口では容赦なく見下してくるくせに、俺の健康を気遣った手料理(めちゃくちゃ美味い)を振る舞い、甲斐甲斐しく部屋の掃除までしていく女王様ギャル。
……おい、もしかしてお前、俺のこと好きすぎないか?
プライドだけは異常に高い「尖り系無職」と、武装した仮面の下に激重な愛情を隠し持った「女王様ギャル」。
これは、初恋をこじらせまくった二人が織りなす、甘くて少し痛い、カースト逆転ラブコメディ!