あらすじ

明治末期。 京都帝国大学で哲学を学ぶ青年・槇村小三郎は、父に命じられ、許婚である杉浦とよに会うため朝鮮・平壌を訪れる。 理想主義に酔い、「愛なき結婚」を拒んでいた小三郎だったが、静かな孤独を抱えた少女・おとよと過ごすうち、次第に彼女へ惹かれてゆく。 霧に沈む異国の町。 南山の月。 大同江の風。 しかし幸福は、気づいた瞬間から崩れ始める。 肺病に侵され、ゆっくりと衰えてゆくおとよを前に、小三郎は初めて「人を愛すること」の痛みを知る――。 明治という時代の終わりを背景に描かれる、儚く静かな純愛文学。

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小説を読もう2026/06/07
  • 現在の作品霧の平壤