あらすじ
人の感情を読むことが得意だったイケメン大学生、天音朔(あまねさく)は、強い孤独に苛まれて不眠症を患っていた。
そんなある日、有名なヒットソングの歌詞が、自分の人生と異様なほど一致していることに気付く。
バレー時代の決別。日常を侵食する睡魔。空っぽな心の形。
偶然では済まされないほど正確な歌詞に、昌は不気味な違和感を抱き始める。
その曲を書いたのは、同じ大学に通う一人の少女だった。
静かで淡々、なのに彼の本質を全て知っているかのような女。
「───陰険なコウモリだこと」
人を翻弄してきたはずの青年は、初めて見透かされる側になる。
見透かされる恐怖。理解される快感。そして、逃れられないほどの渇望。
「どうしたら、お前を俺の物にできる…」
これは、人を見抜き続けてきた男が、
たった一人の女に心を奪われ、壊れていく物語。