あらすじ
高校生の楓は、VTuberとして活動している。
配信をしている間は楽しい。
にぎやかな画面の向こうにいる間だけは、いろんなことを忘れられた。
楓が暮らすのは山あいの小さな町。
外に出れば、好きだった場所も、友達も、好きだったものも、少しずつなくなっていく。
それを見るのが、悲しかった。
そんなある日、楓は白い守神様と出会う。
その存在は、言葉を話さない。
けれど、忘れられていた町の記憶を楓に見せてくれる。
提灯の灯り。
祭りの音。
誰かが覚えていた夏の夜。
失われていく場所にも、忘れたくない時間がある。
何ができるのか分からない少女と、白い守神様が見つけた、小さな灯りの物語。