あらすじ
東京都某区・区役所。
平凡な公務員・相馬啓介の窓口に、ある日、黄金の仮面をつけた怪人が現れた。
メソポタニアンX。秘密結社オリエント・メソポタミア支部長。
彼はメソポタミアンビームで庁舎中の書類を楔形文字に変え、高らかに宣言した。
「文明とは記録である。よって全国民への楔形文字教育を義務化する」
読めない。誰も読めない。
しかしそれは始まりにすぎなかった。
巨大ピラミッド建設を推進するエジプト支部長・エジプティアンZ。
全人類商人化計画を進めるフェニキア支部長・フェニキアンK。
鉄器による産業革命を企むヒッタイト支部長・ヒッタイト鋼帝。
善と悪の秩序世界を目指すペルシア支部長・ペルシアニK。
全員が世界征服を目指している。
全員が自分の文明こそ人類の完成形だと信じている。
そして全員、間違っていない。
記録がなければ国家は維持できない。
交易がなければ文明は発展しない。
法律がなければ秩序は保てない。
正論で殴ってくる怪人たちに、相馬は区役所職員の常識だけで立ち向かう。
笑いと知識と哲学が交差する、文明群像コメディ。