あらすじ
「おいメロニア! お前のようなゴミスキル持ちはクビだ! 理不尽を知れ!」
固有スキル【全力疾走】が何の役にも立たないとされ、勇者パーティを理不尽に追放された雑用係の私。
私は法律を知らぬ。だが、自由だけは分かる。
傷つくどころか大喜びした私は、実家のある辺境の開拓地へ時速100キロで爆速帰省した!
しかし、実家で待っていた元SSSランク冒険者の母上(スキル:草食)は、超絶クールな現実主義者で――。
「悔しくないのですか母上!」
「草が美味いのである」
家庭環境を改革するため、私がパッション全開で畑の周りを疾走(時速200キロ)した瞬間、世界の理がバグり散らかした。
私のスキルは、熱量が限界突破すると【周囲の時間を100倍にする】という神チートだったのだ!
秒で最高級の野菜が実り、やがてジャガイモが純金に変わる我が家の超高速農業。
母上は目を¥マークに光らせ、多国籍企業『キリシマノカゼ国際超高速商会』を爆誕させる!
一方、超高速の裏方を失った元勇者パーティは、深刻な食糧難と兵站崩壊で勝手に干からびていき……?
「頼む戻ってきてくれ!」と泣きつく元職場を、時速240キロの超過労働(ざまぁ)で置き去りに!
果ては隣国の軍隊、さらには創造神や宇宙人の襲来まで、全てをパッションの残像で粉砕する!
『吾輩は猫である』な現実主義の母と、『走れメロス』なパッション全開の娘が贈る、リアリティの柵をブチ壊した超高速スローライフ(大嘘)、ここに開幕!
「母上! 私、やっぱりただの馬車馬(社畜)として使い倒されていませんこと!?」
私は激怒した。