あらすじ
グンマー帝国——外の人間が「群馬県」と呼ぶ場所——に生まれた男、塩原幸之助。
高祖父・塩原ちんの助は明治の県議会で日本史上初めて「ファッキュー」と叫んで昇天した伝説の人物。その血を忠実に受け継いだ幸之助は、高校二年の現代文の授業中、太宰治の「人間失格」をBGMに歴史的脱糞を遂げ、天に向かって叫んだ。
「——ファッキュー!!!」
上京後、幸之助はニホントリテツの一種・細川だい(本名の「だい」は親が中卒のため平仮名/フルネームを言われると死亡・異性に声をかけられると蘇生)と再会。エアギターとカスタネットによる謎のユニット「Shit」を結成する。
しゃがれた自信のなさそうな声でセクハラを連発し、空気を一切読まず、発作のように「ファッキュー!(昇天)」を繰り返す男。「うん……(暗黒微笑)」と鉄道愛だけで生きる非人間。
この二人に、常識は通用しない。
グンマー語と石川語だけが、かろうじて二人の橋渡しをする——そんな前代未聞の日常ギャグ小説、開幕。