あらすじ
「君という存在は、あまりに非論理的だ。私の手元で【解明】させてもらう」
王国の第一王子ダリウス・アダマント・グレイ。 彼は為政者として完璧な能力を持ち、さらにあらゆる嘘や欺瞞を見抜く『ダイヤモンドの瞳(真実の目)』を持っていた。その瞳ゆえに、彼は人の心の醜さを知り、誰にも理解されない孤独の中にいた。
ある日の舞踏会、ダリウスは一人の令嬢に興味を持つ。 それは「稀代の悪女」と噂される伯爵令嬢、エララ・クォーツ。 彼女の周囲には、おぞましいほどの「黒い悪意の霧」が渦巻いていた。しかし、ダリウスの瞳だけは見てしまったのだ。その霧の奥にある彼女の魂が、誰よりも傷ひとつない「無色透明の水晶」であることを。
「巨大な闇と、清廉な魂。この矛盾はなんだ?」
為政者としての正義感、そして抑えきれない好奇心に突き動かされたダリウスは、彼女を強引に自身の離宮へ連れ帰る。 目的はあくまで「謎の解明」と「公正な観察」。 ……のはずが、理不尽な虐待を受けてきた彼女に対し、ダリウスが用意したのは、最高級のドレスに栄養満点の食事、そして彼の私的な書庫の閲覧権だった!?
「これは実験環境の整備だ(どう見ても溺愛です)」 「処罰されると思っていたのに、ここが天国すぎます……」
これは、人の感情を反射してしまう「鏡」の体質を持つ孤独な令嬢と、彼女の真実を暴こうとしてミイラ取りがミイラになった(沼った)完璧王子の、解明から始まる救済溺愛ロマンス。
※命を削って贈る指輪「ジェムエンゲージ」あり。ハッピーエンドです。