あらすじ
絵を描く意味がわからなくなっていた。
高松芸術高校に通う高校三年生・千冬は進路に迷っていた。
スマートフォン一つで誰もが写真を撮り、加工し、発信できる時代に絵を描く意味を見失っていたのだ。
そんなある日、祖父の遺した一枚の風景画を見つける。
裏に書かれていたのは「天空の鳥居より」という一文だけ。
その絵を手がかりに、瀬戸内海に浮かぶ「鬼ヶ島」と呼ばれている島に辿り着く。
そこで出会った謎の少女と、鬼ヶ島の伝承、そして、「見る」とは何なのか。
瀬戸内に住む一人の高校生が風景と伝承を辿りながら、失われていた自分を見つける物語。