あらすじ
「君はもうパーティに必要ない。出て行ってくれ」
冒険出発時の寝坊、即迷子、ザコにビビって逃げ出す無能なテイマー・ビータ。
リーダーのドランは、ついに冷酷な追放を言い渡した。
涙を流して部屋を飛び出していくビータを見送り、口を真一文字に結ぶドラン。
――これでいい。完璧な悪役を演じきった。
なぜなら、ビータが連れてきたスライムたちの「餌代」でギルドの収支は毎月大赤字!
このまま不器用な彼をここに縛るより、超大物賢者エーサイの元へ推薦した方が絶対にアイツのためになる。
「嫌われ役は、ぼく一人でいい」
「バカ言えよ、そういう役回りは俺たちの担当だろ!」
開幕一行の冷酷な追放劇。
だがその前夜、薄暗い安宿の一室で繰り広げられていたのは、ビータを想うお人好したちの、涙ぐましくもどこか的外れな「完璧な悪役偽装作戦会議」だった!?
国民的あのキャラたちの魂を借りて爆速でおくる、世にも優しい、大赤字の追放劇。