あらすじ

二十五歳の秋、和菓子店で働く美羽の元に、今年も一通のLINEが届いた。『今年も帰る』——たった一行の素っ気ないメッセージ。送り主は幼馴染の柊真。転勤族の彼は毎年秋にだけこの街に現れ、春には何も言わずに去っていく。まるで渡り鳥のように。十五歳で出会ってから十年。一緒に帰り、一緒に笑い、時には恋人のように手を繋いだ。それなのに彼は一度も『好き』とは言わなかった。『俺は渡り鳥だから』——その言葉を胸に、美羽はずっと待ち続けてきた。けれど、もう限界だった。母が用意した見合い写真。穏やかに微笑む、誠実そうな男性。選ぶべき未来は分かっている。だから今年こそ、決着をつけなければ。「もう待たない」——十年分の想いを込めて告げたその言葉は、渡り鳥の翼を止めることができるのか。季節を越えて繋がる、不器用な二人の恋物語。

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小説を読もう2026/06/06
  • 現在の作品毎年決まった季節に現れては去っていく幼馴染に『もう待たない』と告げたら、彼が渡り鳥をやめて私の街に住み着いてしまった件