あらすじ
「国境が十キロ消えた? ……たぶん、私だね。それより卒業式間に合う?」
ノクス・リシェは、世界維持組織に所属する世界最強クラスの魔術師。
一夜にして国境を消し飛ばし、国家兵器として恐れられる彼女の願いはただ一つ。
――普通に卒業して、普通に寝たい。
大任務を終え、ようやく平穏な学園生活へ戻れるはずだった。
だが卒業目前、まさかの留年確定。
「ノクスはまだ卒業できません」
「……は?」
しかも幼馴染で王子のアルシオスまで、なぜか一緒に留年している始末。
公の場では国家兵器であるノクスを誰よりも理解し、冷徹に任務を命じる王子。
――なのに二人きりになると、なぜか過保護すぎる幼馴染になる。
テロリストは襲ってくるし、各国は騒ぎ出すし、世界最強クラスの魔術師たちまで集まってくる。
(……めんどくさい)
それでもノクスの目標は変わらない。
――私はただ、卒業したいだけなんだけど?
世界を救うより、卒業するほうが難しい。
兵器として生きてきた少女は、学園での出会いと騒がしい日々の中で、少しずつ「普通の幸せ」を知っていく。
やがて訪れる運命の選択。
兵器として生きるのか。それとも、自分自身の人生を選ぶのか。
――これは世界最強の魔術師が、冷徹(?)な王子に振り回され、溺愛されながら、本当の幸せを見つけていく物語。
※カクヨムでも掲載しています。