あらすじ

幼い麗子のいちばん古い記憶は、天井からぶら下がるおもちゃと、そばにいた誰かの温かなまなざしだった。 父は早くに亡くなり、母は麗子を置いて去った。祖母、叔父、伯母に囲まれて育った麗子は、家族の愛情を受けながらも、母の日に渡される白いカーネーションに深く傷つく。 お母さんのいる子は赤。いない子は白。 その白い花は、麗子にとって寂しさの象徴だった。けれど成長し、初恋や別れ、家族との時間、医者として歩む日々を重ねるうちに、彼女は少しずつ気づいていく。 自分は本当に、愛されていなかったのだろうか。 昭和の家族のかたちと、ひとりの少女が大人になるまでを描く、静かな人生の物語。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/06/06
  • 現在の作品白いカーネーション