あらすじ
「お前のような無能はいらないわ!今すぐ出ていきなさい!」
バレット子爵家で屋敷の全業務を一人で回していた裏方執事、ルイス。
彼は我儘なお嬢様から理不尽な八つ当たりを受け、雨の中を追放されてしまう。
すべてを失い行き倒れかけていた彼を、猛スピードの馬車で迎えに来たのは――
学園で誰も寄せ付けない『氷の公爵令嬢』こと、エレノアだった。
「行く当てがないなら、私の専属になりなさい。あなたの価値は私が一番分かっているわ」
ルイスは恩を返すため、彼女のもとで「執事として当たり前のお世話」をこなしていく。
神業レベルの家事、実務、そして圧倒的な気遣い。
無自覚に規格外の有能さを発揮する彼に、氷のように冷たかったはずのエレノアの様子がおかしくなっていき……?
「……べ、別にあなたに淹れてもらった紅茶だから嬉しいわけじゃないわ!」
「ルイス、ずっと私のそばにいてね……」
実はエレノアは、昔からルイスの誠実さに惹かれ、彼を『溺愛』できる日をずっと待っていたのだ。
一方、ルイスという最強の裏方を失ったバレット家は、代わりが務まらずあっという間に崩壊。
没落の危機に陥った元雇い主が「私が悪かった、戻ってきて!」と泣きついてくるが……。
「彼はもう私の大切な人よ。二度と彼に、その薄汚い手で触れないで」
エレノアは普段の冷徹さを捨て去り、愛する彼を守るため元雇い主を完全にシャットアウトする。
これは、無自覚に有能な没落執事が、彼を愛しすぎた公爵令嬢の『愛の檻』で一生甘やかされ、最高の居場所を見つけるまでの激甘ラブコメディ。