あらすじ
誰かの隣に並ぶために
私は生まれてきたんじゃない
幼い日から磨いた言葉も
重ねてきた努力も
愛される未来を信じた時間も
すべてを
「君は第二でいい」
その一言で
片づけられるものではない
第一がいて
第二がいて
第三がいて
そんなふうに
人の心に順位をつけるのなら
私は要らない
たとえ王冠を失っても
たとえ地位を失っても
たとえ世界中から
愚かだと笑われても
私は私を裏切りたくない
誰かの代わりじゃない
誰かのおまけじゃない
誰かの次でもない
私は私だ
だから返します
その婚約も
その未来も
その玉座も
全部あなたに
どうぞお幸せに
けれど忘れないでください
あなたが手放したのは
都合のいい第二ではなく
一人の人間の誇りだったことを
涙は流れる
心も痛む
それでも前を向く
だって私は知っているから
本当の愛は
順位で与えられるものではないと
誰かの一番になれなくてもいい
でも
私の人生だけは
私が一番にして生きていく
胸を張って
まっすぐに
自分の名前で歩いていく
私は“第二”になんて、なりたくない
だから婚約を破棄します
そして今日から
私の人生を
取り戻します。