あらすじ
売れない映画監督の三浦美砂子。
ある春の日、幼少期を過ごした児童養護施設を訪れた彼女は、亡き理事長から託されていた一通の封筒を受け取る。
中に入っていたのは、一枚の戸籍謄本。
そこに記されていたのは、見知らぬ女性の名前だった。
自分との関係も分からないまま、美砂子は戸籍に記された京都へ向かう。
そして高瀬川のほとりで、一枚の古い写真と出会う。
写真に写るのは、美しい芸妓と一人の外国の軍人。
やがて美砂子は、その写真に秘められた過去を追い始める。
戦争、別れ、そして語られることのなかった愛。
失われたと思われていた人生の記憶は、高瀬川の流れとともに現代へ受け継がれていた。
これは、一人の女性が自らのルーツをたどる旅の物語。
そして、時を越えて結ばれる人々の想いを描く、京都・高瀬川を舞台にした感動作。