あらすじ
「AIサピエンス」である、日本国首相官邸の公式フォトグラファー・マヤは、絶滅したはずの「野生人間」、湛山と浅間山で出会う。<br>そんな矢先、G7サミット直前の東京で大統領令嬢の誘拐事件が発生し――!? 凸凹バディと2頭の犬が織りなす、近未来SFバディエンタメ!<br><br>
時は2076年。<br>
――2・0・7・6。<br>
進化したAIサピエンスが世界を牛耳り、祖先である人間はもはや絶滅したとされている。<br>
表向きは。<br>
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東京の首相官邸で公式フォトグラファーを務めるAIサピエンスのマヤは、間もなく開催されるG7先進国首脳会議、東京サミットを前に愛犬のボーダーコリー、レディを連れて代休で浅間山を訪れる。<br>
しかし、静かな休息になるはずだったその地で、マヤはもはや地球上に存在していないはずの野生人間に出くわしてしまう。<br>
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名は湛山だと言う。<br>
懐かしのターザンを彷彿とさせる原始的ないでたちで、ちょっと抜けた顔をした大型犬を連れた男は、数秒間の睨み合いのあと、不敵に言い放つ。
「早くしろ。大人しく捕まってやる」<br>
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警察にすべきか尋ねるマヤに総理から下されたのは、野生人間と犬を秘密裏に東京に連れて帰れという不可解な指示だった。<br>
戸惑いながらも従ったマヤだったが、それがすべての始まりだった。<br>
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まさか、その犬連れ野生人間とバディを組み、人知れず行方不明となった米国大統領の娘を探す羽目になるとは――。<br>
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最新鋭ドローン「オーロラ」を追い、再び浅間山へ。<br>
野生人間の集落へ踏み込み、誘拐騒ぎの裏に隠された自作自演の真実にたどりつくが、一件落着かと思いきや、AIサピエンスが誇る平和なサミットは、大統領と娘をも巻き込むとんでもない事態へなっていく。<br>
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その時のマヤは、まだ知る由もなかった――。<br>