あらすじ
世間から「最弱」と揶揄される、うだつの上がらない崖っぷち冒険者パーティ。
前衛なのに極度に打たれ弱く、持っている得物すらどこか哀愁が漂う人間の剣士クレア。
借金返済の焦りから、お宝の気配を察知すると斥候の役割を忘れて暴走する悪魔族のカノン。
強大な魔力を持ちながらも、いつも力加減を間違えて周囲を巻き込む吸血鬼の魔導士ミル。
そして、一風変わった便利(?)な道具を作り出す職人気質のドワーフケットル。
あまりにも個性が強すぎ、噛み合わない彼女たちの戦い方は、いつも全滅寸前の綱渡り状態だった。
「このままでは、成長する前に全滅してしまう!」
危機感を抱いたケットルは、パーティの生存率を上げるための「ある役職」を提案する。
白羽の矢が立ったのは、パーティ唯一の常識人(?)であり、常に冷静沈着なハーフエルフの僧侶セイン。
彼女が持つ、あらゆる事象を見抜く『構造解析』と、戦場の状況を書き換える『環境上書き』の魔法。それらこそ、このお荷物パーティを統率するのに最適な能力だった。
不本意ながらも『モンスター安全管理責任者』に就任したセインは、暴走する仲間たちを『静かになさいの槌』による物理的なお仕置き(教育)と、的確な戦術指示で管理していくことに。
これは、凸凹な5人が新しい役割のもとで、歩幅を合わせながら「ちょっとだけ」成長していく、お気楽でちょっと必死な冒険の物語。