あらすじ

星屑の道——大星災で夜空が落ち、砕けた星の欠片が浮かび上がってできた、儚く美しい浮遊石畳の道。 この道は毎夜零時になると「星屑シフト」を起こし、昨日まであった道が微かに変わってしまう。 だから誰もが「今日こそ目的地に着く」と思いながら、朝を迎える頃には「あともう少し……」で叶わない。漆黒の生ける鎧・ノワールは、老魔導師の遺した試作型。 病で余命わずかだった孫娘・ティアと「一緒に故郷の村に帰ろう」と交わした約束を守るため、禁断の術式でティアの魂を自らの胸に宿し、星屑塔を脱走した。 朝になるとティアの魂は元気いっぱいにノワールを操り、 「今日こそ村に着くよー!」と笑顔で道を進む。 道中ではピンクのミニドラゴン・ミルフィ、いたずら好きなピクシー三姉妹、ふわふわ吸血鬼双子など、星の記憶を帯びた可愛らしい者たちと出会い、魔導の欠片を集めながら旅を続ける。 しかし夕陽が沈む頃、星屑シフトが起こる。 村まであと少しというところで道が変わり、ティアの魂はノワールからふわりと離れて夜空に溶ける。 「えへへ……今日もダメだったね。でも楽しかったよ。明日もがんばろー?」重厚で寡黙なノワールと、天真爛漫で前向きなティア。 二人は今日も星屑の道を歩き、 切なくも温かな旅を繰り返す——。 「明日こそ、約束を果たす」 彷徨う鎧は、今日も帰れない。

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小説を読もう2026/06/06
  • 現在の作品さまよう鎧は今日も帰れない!──毎夜姿を変える星屑の迷宮を歩く、夜になると消えてしまう少女と漆黒の生ける鎧。