あらすじ

竹藪でタケノコを抱えて走る途中、主人公は鋭い竹の枝を鼻腔の奥深くまで突き刺してしまう。 血はすぐに止まり、痛みも引いた。だがその日を境に、耳の奥で“誰か”が囁き始める。 枕元で名を呼ぶ甘い声。 天井の闇から降る女のすすり泣き。 眠るたび、意識だけが竹林を這いずり回る奇妙な感覚。 鼻の奥には、まだ枝が残っているような疼き。 やがて医師の診断で、枝は脳の前頭葉付近まで達していたことが判明する。 手術で除去されたはずの残片――しかし、主人公の内側では何かがまだ“伸びている”。

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カクヨム
カクヨム2026/06/05
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