あらすじ
異世界を守る勇者として選ばれた、四人の高校生。
数ヶ月前に中学を卒業し、それぞれ別の高校へ進学した四人は、ひょんなことから再会を果たす。
四人の始まりは、小学生の頃にさかのぼる。
小学校の図書室で偶然出会った、不思議な本。
再会後、再びその本を見つけたことをきっかけに、四人は異世界――オートルモンドへ導かれる。
そこでは、長い歴史の中で何度も“勇者召喚”が繰り返されてきた。
魔王封印に必要とされるのは、四人の勇者。
オートルモンドでの生活や冒険を通して、四人は少しずつ勇者として成長していく。
そして時々、彼らは元の世界へ戻る。
学校へ行き、家族と過ごし、何事もなかったかのように日常を過ごす。
四人のうちの一人、佐山由奈は、小学生の頃、クラスの人気者だった高野健斗に言われた“何気ない言葉”を、ずっと心の奥に抱え続けていた。
まるで呪いのように、由奈を縛り続けてきたその言葉。
再会した健斗は、昔とは違う距離感で由奈に接してくるが、由奈の心は簡単には揺れ動かない。
(せっかく、高野くんがいない、静かなところに辿りついたのに……)
そう思いながら、健斗と仲間として過ごすことになる。
そんな二人を見守る親友、古山晴基と小藤桂花。
これは、ふたつの世界を行き来する四人の、青春と冒険の物語。
――物語は、四人の小学校時代から始まる。
このとき見えていた景色はそれぞれ違っていた。