あらすじ
感情が“色”となり、魔法の力になる世界。
怒りは炎となり、
悲しみは精神を操り、
愛は奇跡すら起こす。
濃い感情を持つ者ほど価値を与えられるこの国で、少年レイン・クラウスは“無色”だった。
感情を持たない欠陥品。
そう蔑まれながら生きてきた彼は、十五歳の色測定の日、突如現れた魔獣との戦いで未知の力を発現する。
それは、あらゆる“色”を壊す黒い力――。
街を救ったはずのレインだったが、教会は彼を“世界に存在してはならない異物”として追い始める。
炎を操る傲慢な少年ヴァルド。
悲しみの魔法を使う少女リシア。
最悪の出会いをした三人は、やがて世界の真実へ巻き込まれていく。
なぜ、この世界は感情を力に変えたのか。
なぜ“無色”は忌み嫌われるのか。
そして、レインの力の正体とは――。
これは、
感情をうまく生きられなかった少年少女たちが、
それでも誰かを守りたいと願う物語。