あらすじ
中学一年生の久我湊は、授業を抜け出した先の茶道室で、一人の先輩と出会う。
綿貫和哉、桜の舞う和室で袴姿を纏うその人はまるで現実離れした存在だった。
それから二人は誰にも知られない”サボり仲間”になる。
一緒にお茶を飲み、他愛のない話をするだけの時間。
けれど湊にとって、それは何よりも特別なものだった。
しかし、想いを伝えられないまま和哉は卒業してしまう。先輩を失って初めて、自分が恋をしていたことに気づいた湊。
諦めることができなかった彼は、県内屈指の名門・行雲高校への進学を決意する。
すべては、もう一度先輩に会うために。
二年後、努力の末に入学した高校で再会した和哉は、茶道部部長として憧れの存在になっていた。
それでも湊は歩みを止めない。
今度こそ、先輩の隣に立つために。
だが湊はまだ知らない。
憧れ続けた先輩が、誰にも言えない秘密を抱えていることを――。
※この作品は小説家になろうで先行投稿しております。