あらすじ
世界的に有名な日本のアイドル、鈴木円香(すずき まどか)は世界中の人々にその名を知られていた。彼の歌は何百万もの人々の心を魅了し、コンサートには常に大勢のファンが集まっていた。しかし、そんな彼の人生はある日突然終わりを迎える。
再び目を覚ました円香は、自分が異世界で悪名高き悪女レディ・フレアの息子として転生していたことに気づく。
あらゆる王国から憎まれているフレアは、強大な魔力を持ち、多くの忠実な従者たちを従えていた。彼女の広大な屋敷には、主のためなら何でもする覚悟を持ったメイドたちだけが仕えている。
ルイという名を与えられた元アイドルは、新たな人生を歩み始める。その存在は少しずつレディ・フレアの運命と価値観を変えていく。
しかしその一方で、彼女の冷たく閉ざされた心の中には、説明のつかない奇妙な感情が芽生え始める。それは彼のそばにいる時に何度も感じるものであり、彼女自身も理解できず、次第に普段の冷静さを失わせていく。
人の心を惹きつける才能と、忘れ去られた古の不老の乙女から授かった加護を持つルイは、一歩ずつ世界を変え始める。そして同時に、自分の母の運命さえも変えていく。
元アイドルは人間だけでなく魔族の心さえも掴み、世界から悪そのものと恐れられる悪女の運命を変えることができるのだろうか。