あらすじ
雨の日の街には、人間には見えない優しい秘密が溢れている――。
駅前商店街のすみにひっそりと佇む、小さな古民家。
そこは、お人好しな少女・紬(つむぎ)と、
人の言葉を喋るちょっと毒舌な黒猫・玄(くろと)が営む
『あやかし相談所』でした。
紬には、人と妖(あやかし)のちいさな縁を
そっと結び直す、不思議な力があります。
雨の音に混じって聞こえてくるのは、迷子になった
あやかし達の泣き声や、街の隅っこに置き忘れられた、
人間たちのあたたかな想いの記憶。
「駅前に何度も戻ってくる、片方だけの赤い手袋」
「雨の日にだけ現れる、寂しがりやな迷子の狐」
「古いパン屋さんに住み着いた、恩返しがしたい座敷童子」
ちょっと奇妙で、けれど胸がじんわりと温かくなるお悩みを
一匹と一人で、雨上がりの虹のように優しく解決していきます。
これは、孤独なあやかしと人間の心を繋ぐ、
雨降る街の、とても優しくて少し切ないお留守番日記。
「さあ玄、雨が上がったら、
おばあちゃんの焼き立てパンを食べに行こう?」
※日常の謎をまったり解決していく、
救いのあるハッピーエンドあやかし譚です。
もふもふな黒猫もたくさん活躍します。安心してお楽しみください。